NTTドコモのポイントサービス「dポイント」ですが、最近不正利用が発覚し、約35,000枚のdポイントカードに利用停止の措置が取られました。
- ドコモからのお知らせ:dポイントを安心してご利用いただくためのお願い(NTTドコモ/2018年9月10日)
- ドコモの「dポイント」で不正利用、3万5000枚のカードで利用停止(ケータイ Watch/2018年9月12日)
dポイントカードの登録し直しが必要
dポイントはTポイントやPontaと同じ「共通ポイント」の1つです。ドコモの利用料金に応じて貯まるだけでなく、ローソン、ローソンストア100、マクドナルド、マツモトキヨシ、丸善ジュンク堂など街のお店やネットショップで貯めたり使ったりすることができます。
個人的にコンビニではローソンが1番好きで、あらかじめGoogle Pay(≠Google Play)で設定しておけば、ポイント加算とSuicaでの支払いが1回のタッチで済みます。ポイントカード(プラスチックカード)を出したりポイントアプリの画面を提示したりする手間がなく、とても便利です。

Google Payにdポイントカードを登録してある状態
私の場合、誰かに使われたなどの不正利用はなかったものの、利用停止の対象となってしまいました。今後もdポイントカードを使用するには、改めて登録が必要ということで、実際に登録をし直してみました。
新しいdポイントカードを入手
まずは新しいdポイントカードを入手しておきます。ローソンやマクドナルドなどのdポイント加盟店に置いてありますし、ドコモショップや郵送で手に入れることもできます。
dアカウントとの連携を解除
自分のdアカウントと既に登録されている(利用停止となった)dポイントカードの紐付けを解除します。
d POINT CLUBのトップページから、「登録」(利用者情報登録)→「登録する」→カードの登録解除と進みます。
またはd POINT CLUBアプリのメニュー画面から「設定」→「カードの追加登録」→カードの登録解除でも同じ画面へと進みます。

dポイントカードの登録解除→該当のdアカウントでログイン
カードの登録解除「登録解除する」を設定し、該当のdアカウントでログインします。生体認証(指紋認証、虹彩認証)でもOKです。

「dポイントカード登録解除」を選択し、解除するカードを選ぶ
続いて、少し画面をスクロールし、「手続き内容」から「dポイントカード登録解除」を選択し、解除するカードを選びます。複数のdポイントカードが登録してある場合は、解除したいdポイントカードを選択します。その後は画面に従い、内容を確認して解除作業を完了します。
解除作業が完了すると、そのポイントカードでdポイントを貯めたり使ったりすることはできなくなります。

限定デザインのdポイントカードも無効に(右端はノーマルデザイン)
dポイントカードは、加盟店を中心とした企業やアーティストとコラボした限定デザインのカードも多数発行されていますが、「利用者情報削除」をするとこれらのカードも無効になります。
同様に、dカード(クレジットカード)やdカードプリペイドも無効となり、再発行する必要があります。
また、画面に注意書きがある通り、dポイントに関連するキャンペーンなどに参加している場合、キャンペーン特典をもらう前に登録を解除すると、特典が貰えない場合があります。
dポイントのキャンペーンに参加した記憶があるので、解除作業は一旦保留しました。
新しいdポイントカードを登録する
続いて、新しいdポイントカードをdアカウントに登録する作業です。入手しておいた新しいdポイントカードを登録(利用者情報登録)します。1つのdアカウントにつき、最大3枚のポイントカードを登録できます(dカードは別途1枚)。
私の場合は既に2枚登録してあるので、さらに新しいdポイントカードを1枚追加登録します。
d POINT CLUBのトップページから、「登録」(利用者情報登録)→「登録する」から画面に従って進みます。

「dポイントカードの追加登録」→「プラスチックのカード」を選択
「手続き内容」で、「dポイントカード追加登録」→「dポイントカード/dカードプリペイド(プラスチックのカード)」を選びます。

dポイントカードの番号を入力する
dポイントカードの裏側に記載された「dポイントカード番号」と「セキュリティコード」を入力します。店舗コードの入力は任意なので、空欄のままでOKです。あとは画面に従って登録を完了させます。
「貯める」だけなら利用停止状態でもOK
上記の作業を行ってから知ったのですが、ポイントを貯めるだけであれば、登録をし直す必要はなかったみたいです。
ドコモのサポートセンターによると、緊急利用停止にはなったのは「使う」ほうだけで、「貯める」だけであればそのままでも大丈夫とのことです。

緊急利用停止になったのが9月10日、9月11日のLAWSON+toksでのポイントが加算されている
緊急利用停止になったのは9月10日ですが、ポイントの利用履歴を見てみると、9月11日のLAWSON+toksでの買い物でポイントが加算されています。
安心して利用するために
dポイントをめぐっては、ほぼ同じ時期に、dポイント加盟店であるローソンのアカウント(ローソンID)で、他サイトで入手したとみられるアカウントやパスワードを使って不正ログインを試みる「リスト型攻撃」がありました。
ローソンのスマホアプリを使ったdポイントの不正利用が判明し、一部サービスも停止しています。
- ローソンID会員様へのアカウントメールアドレス・パスワード再設定のお願い(ローソン/2018年9月10日)
- ローソンアプリでの「デジタルdポイントカードサービス」の停止のお知らせ(ローソン/2018年9月14日)
また、日本経済新聞の報道によると、dポイントは比較的簡単に悪用できるそうで、具体的な方法もネット上で公開されていたそうです。
dポイントカードを巡っては、簡単に悪用できるとの指摘がネット上で出ている。券面またはアプリのバーコードを読み取るだけで簡単に利用できる仕組みであり、dポイントカード番号さえ分かればアプリで簡単に悪用できるというものだ。その具体的な方法まで公開されている。
ドコモ「dポイント」で不正利用 悪用の容易さ指摘(日本経済新聞、2018年9月13日)より
今回のような被害に遭わないためには、パスワードを複数のサービスで使い回さないなどの対策が必要です。
また、dポイントを利用すると、メッセージRで(通信の遅延がなければほぼリアルタイムで)知らせてくれるので、不正利用についても確認できます。

dポイントを使用するとメールで知らせてくれる
ただし、ドコモのspモードやiモード契約がない場合は、このメールは届かないため、定期的に利用履歴を確認する必要があります。
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